時は今から二十数年前、とっても綺麗なボディが入ったと
玉光堂の津田君より連絡が入り、すぐ見に行った。
テレキャスのボディで一枚板、しかもメープル、
木目の美しさに惚れて、これでいいギターを作る事にした。
このボディはフィリップ・クビキ という人が製作したものであった。
変形ギターで有名なのだが、木の質は知り尽くしてる職人だ。
1962年にFender社に入社したフィルは、
プロトタイプの製作やジミ・ヘンドリックスやウェス・モンゴメリー、
ジョージ・ハリスンのカスタム・ギターを製作した。
1972年に独立し、フィル・クビキ・ギター・テクノロジーを創立。
未だにあるのはビックリした。
ネックもボディも一枚板だ。ネックにはビッシリトラ目が入ってる。
いつしかエバックでは「ちゃぶ台ギター」と呼んでいた。
中国の高いちゃぶ台のような木目が入ってるからだ。
これがなんで20年以上経って、今、できあがったのか?
話はとても長くなる(笑)
まず、いろんなパーツをつけてピックアップを選んで
プロトタイプがすぐ出来た。
ピックアップはダンカンのアルニコ、しかも20年前のだ(笑)
その時にピックアップはこれに決めた。
しかし、どうも音が暴れる。
それで、ペグをテンションをきちんと考えた弦によって高さが違うペグにする。
テンションは良くなった。でも、なんか納得がいかない。
当時の玉光堂は4丁目にあった。
それでは、しばらく乾燥させようということで、封印したのだった。
それで、すっかり忘れてしまった(爆)
去年、例のブルーのテレキャスを買った時
そういえば?と言うことになり、倉庫から出して来てくれた。
コンディションも良くなっていて、私はこれでいいと思った。
しかし、津田君はブリッジを変えたいという。
津田君に任せたのだし、20年も経ったので一年くらいいいやと思い
今回の完成に至ったのである。
20年もかかった特注テレキャス、これでテレキャスが3本になった(^_^;)
本当はストラトが欲しかったのに、やはり神様はテレキャスを使えという。(笑)
テレキャスの怨念の話はこの次にしよう(笑)
しかし、音はいい、、、、
弾きやすい、、、、
とんでもないギターが手に入ったもんだ。
音楽作らないと、、、(笑)
今週、12弦とガットが来ることになってる、、、
小早稲がいなくなって、置き場所が増えたからではない(笑)
たまたま、そういう時期なのだ。
まあ 次回のホンキーライブをお楽しみに!