黄金時代

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別にノスタルジアが好きなワケではないが、
今の時代はちょっと心が貧しすぎる。
妥協、妥協の繰り返しとテクノロジーで
ハリボテの文化になってしまった。

グレンミラーやカウントベーシーを聴くと何故か?
裕福な気持ちになる。
それは、音楽はすべて生演奏で、踊れるリズムで
酒を飲みながら人生を楽しむという時代が見えてくるからだ。
そしてこの歌いながら踊る
アンドリュース・シスターズがそろえば文句無しだ。

当時はこういう音楽をダンスホールで演奏して
すべてを生放送でラジオで流す。
コンサートではないのだ。
従って、ダンスホールに行かない限り
演奏者たちの姿は見られない。
しかし、当時の人々はそれを想像する力を持っていた。

今の時代で一番足りないのは想像だ。
なんでも目に見え、なんでも映像で見られて、
情報はネットで調べられる。
しかし、私の時代はどれだけ想像できるか?が
クリエイトの源だった。
アンドリュース・シスターズを聴いた時には
口の大きさや、マイクからの距離など想像して楽しんだ。
すると、彼女たちが踊って歌ってる事が解るのだ。

今の時代は各フェーダーを上げると音は大きくなるが
当時は各自が音の大きさを自分で調節しなければならない。
管楽器でさえ、メリハリをつけるのに苦労してた。
彼女らの3人のハーモニーも各自調節してるのだ。
しかし、言葉の乱れさえもない完璧なオープンコーラスは
この後出てきたどんなコーラスグループもマネは出来なかった。
それが音楽だったのだ。ちょっとでも妥協してるモノははじかれた時代だ。

このアルバムを聴いて
しばし、黄金時代の気分に浸って欲しい。
やっぱ、いいわ、、、(^_^;)

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