もともと、カントリーミュージックは
悲しい歌詞や嘆きの歌詞にメジャーコードをつけ
明るくクールに歌うのが、カントリーだ。
よく考えてみたら?歌詞とメロディーが
これほど相反する音楽はない。
この映画はロレッタ・リンの伝記映画らしいのだが
なかなか良かった。
ミュージシャンものでハッピーエンドに終わる
映画も珍しい。
半生を描く映画なので役者は大変だったと思うが
見事に演技されていた。
アメリカで最初に正規メンバーになったのは
カントリーバンドだった。
黒いインディアン帽に肩まで伸ばしたストレートヘアで
テレキャスを弾いていたので、誰も日本人だとは思わなかった(^_^;)
このバンドで演奏すると、食事と毎晩50ドルがもらえた。
当時の50ドルは結構なものだった。
最初に住んでいたクイーンズのアパートが月170ドルだから
4日もやれば?アパート代が払えた。
その前に、やっていた日本レストランは毎日3時~夜中の3時まで働いて
月に250ドルだったので、5日で稼げるギャラだった。
当時はその日やる曲の譜面からコーラス歌詞まで
暗記して演奏してたのに、レコーディング中心になったら
まるっきり覚える事ができなくなってしまった(^_^;)
たまにカントリーを聴くと、当時の事を思い出し
どん底から光が見えた自分と会える。